大学教員に求められる教育力 : JREC-IN公募データによる把握の試み

書誌事項

タイトル別名
  • Educational Competencies Evaluated at Recruitment of Faculty in Japan : Longitudinal Analysis with JREC-IN Data
  • ダイガク キョウイン ニ モトメラレル キョウイクリョク : JREC-IN コウボ データ ニ ヨル ハアク ノ ココロミ

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説明

本稿は、日本の大学における教育活動の重視を受けて、大学教員の教育力がいかに問われているのかを定量的に把握することを目的とした。具体的には、研究者のキャリア支援のためのポータルサイトJREC-INの2001 年から2020 年までの大学教員を対象とした公募データ約20 万件を用いて、応募項目に「模擬授業」や「シラバス」が出現するデータを分析した。この結果、期首は両変数ともに1%程度だったものが徐々に増加し、期末には各23.07%と6.75%であることが分かった。2015 年から2020 年までの公募で模擬授業やシラバスを求める割合は、国公立大学に比べて私立大学や短期大学で多い。また人文社会分野は自然科学分野に比べて圧倒的に多く、職階別に見ると、准教授・常勤専任講師の公募で最も多い。無期雇用の公募では有期雇用よりも高い確率で教育力が求められるが、この傾向は助教職に顕著であり、教授や准教授・常勤専任講師では任期の有無でほぼ変わらない結果も一部で示された。

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