医療と福祉の実践におけるネガティブケイパビリティの概念および精神看護への適用可能性の検討

DOI
  • 福嶋 美貴
    金城学院大学看護学部看護学科 日本福祉大学大学院福祉社会開発研究科社会福祉学専攻 博士課程

書誌事項

タイトル別名
  • ―国外文献レヴューを通して―

抄録

<p>目的:医療と福祉の実践における、ネガティブケイパビリティ(以降NC)に関する海外文献レヴューによりNCの概要を把握し、精神看護における適用可能性を明らかにする。</p><p>方法:キーワードをnegative capabilityとし2022年7月時点の全期間の英文献をCINAHL completeとPubMedを用いて検索した。得られた論文10件とハンドサーチで2件の計12文献を採択した。</p><p>結果:12文献の学問領域は、精神医学をはじめ7領域に及んだ。NCは個別性の極めて高い人生や生活に密着し、長期的過程が包含されていた。また、心の状態、姿勢、態度と様々な表現がなされるが、知的な理解を保留し、異なる見方、ありよう、状況への寛容性を中核にしている点は共通していた。</p><p>考察:人生の過渡期における適応の危機に精神的問題が発生しやすく、NCを持ち、適切に発動する必要があることから、NCは精神看護に適用可能であることが示唆された。人を生涯発達し続ける存在として着目することで、さらなる知見の発見に至る可能性がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014249172004224
  • DOI
    10.50922/jjahcs.2022016-e
  • ISSN
    24360309
    18826962
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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