深い学びの実現を目指す道徳科の授業改善に関する研究 : 自我関与中心の学習の有効性の検証と今後の授業改善の方向性

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  • フカイ マナビ ノ ジツゲン オ メザス ドウトクカ ノ ジュギョウ カイゼン ニ カンスル ケンキュウ : ジガ カンヨ チュウシン ノ ガクシュウ ノ ユウコウセイ ノ ケンショウ ト コンゴ ノ ジュギョウ カイゼン ノ ホウコウセイ

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現在、学校現場において、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善が求められている。そのため、特別の教科道徳では、従来の登場人物の心情を読み取る授業から、「考え、議論する道徳」の授業へと転換を図る必要がある。令和元年度北海道道徳教育推進校事業の指定校となったオホーツク管内の中学校では、「自分のよさを見出し、逞しく生きる生徒の育成─生徒の道徳性を育む『考え、議論する道徳』に基づく授業改善を通して─」を研究主題に掲げ、公開研究会を実施した。公開授業では、登場人物の主人公に自我関与させる際に、二者択一ではなくどちらでもない等の迷いも認めながら、心の揺れを考え、議論する深い学びの実現を目指した実践が行われた。公開授業における主に生徒のワークシートの記述等を分析・検討した結果、生徒が一面的な見方ではなく多面的な見方を獲得したり、道徳的価値を自分自身との関わりで考えたりしたことが見いだされた。また、こうした研究をしていく過程で、深い学びの実現には、内容項目分析や教材分析を行う必要があることが分かってきた。今後の道徳科授業改善の方向性にも言及する。

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