日常生活での義手使用が定着した片側尺側形成障害の一青年例

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  • Gaining daily prosthetic use in an adolescent with unilateral ulnar longitudinal deficiency

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説明

<p>尺側形成障害患者の義手の使用についての報告は少なく,義手の使用が日常生活活動(以下,ADL)に及ぼす影響についても明らかとなっていない.われわれは16歳で初めて義手の使用を希望した片側の尺側形成障害患者に対して,義手および上肢装具の処方,適合・製作,装着訓練を行った.本患者は患側肘関節の著しい可動域制限と手指の欠損があったが,ADLは健側手と患側肢による把持動作の代償により制限がなかった.そのため義手の使用が習慣化するためには本人のADLに必要とされる義手の機能を顕在化させることが必要であった.現在,本患者は日常生活における装飾用上腕義手の装着が定着し,両手動作時や机上での作業時に使用している.今回,日常生活における義手の使用による,本患者のADLおよび心理的側面の変化について報告する.</p>

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