児童相談所一時保護所の入所児童の変化と支援の研究―中学生以上の事例分析から―
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- 大塚 剛司
- 埼玉県南児童相談所
書誌事項
- タイトル別名
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- The Characteristics of Children Placed in Emergency Temporary Care Facilities: An Analysis of Cases Involving Junior High School Aged Children and Older
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説明
<p>一時保護所の入所児童は虐待の影響等で問題が複雑化し,また,入所期間が長期化している.本研究では入所児童の問題や変化を明らかにし,個別の支援計画書の必要性を明らかにすることを目的とした.</p><p>対象はA一時保護所に2カ月間以上入所し,平成XX年Y月からの1年間に退所した中学生以上とした.</p><p>対象児は14人だった.対象児ごとに一時保護所の個別記録を独自に設定したカテゴリーで分類・抽出して問題や変化を質的に捉えて類型化し,入所理由等を踏まえて考察し,支援計画書の必要性について考察した.</p><p>対象児全員に入所中に何らかの問題がみられ,4つに分類した.また,入所理由や援助方針に対して新たな問題や変化がみられた.それぞれの虐待,家庭環境,入所中の対人関係等が一因と考えられた.</p><p>以上から,有効な支援のためには個別の支援計画書が必要であることが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 子ども家庭福祉学
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子ども家庭福祉学 16 (0), 44-56, 2016-11-25
日本子ども家庭福祉学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014337387985152
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- ISSN
- 27582280
- 1347183X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可