水晶体用線量計の装着位置における方向依存性が水晶体の等価線量管理へ及ぼす影響の考察

  • 才賀 治
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院医療技術部放射線科
  • 猪岡 由行
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院医療技術部放射線科

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration on the Influence of the Direction Dependence of the Lens Dosimeter at the Attaching Position on the Equivalent Dose Management of the Lens
  • スイショウ タイヨウセンリョウケイ ノ ソウチャク イチ ニ オケル ホウコウ イソンセイ ガ スイショウタイ ノ トウカセンリョウ カンリ エ オヨボス エイキョウ ノ コウサツ

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抄録

<p>国際放射線防護委員会の2011年Statement on Tissue Reactionの声明以降,われわれの施設では放射線診療従事者に放射線防護眼鏡の装着を推奨している.導入を検討している水晶体用線量計は,その特性と装着位置により水晶体部の等価線量管理に影響を与えると推測したため調査して妥当性を検証した.水晶体用線量計を用いたファントム実験では,人体等価ファントムが放射線場に正対した状態では水晶体部の指示値は0.18 mGy,目尻が0.17 mGyと同等の値であった.人体等価ファントムの回転に伴い,その背面向きを除いて放射線場遠位における目尻の指示値は近位の水晶体の指示値を下回った.放射線場近位の目尻の指示値は近位の水晶体の指示値を上回り,最大2.97倍となった.放射線管理は過大評価により安全が担保されるため,水晶体用線量計は放射線場の近位の目尻に装着することの必要性が示唆された.</p>

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参考文献 (6)*注記

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