免疫寛容と自己免疫疾患

DOI
  • 藤尾 圭志
    東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学

抄録

<p> はじめに</p><p> 近年の分子標的薬の登場により,自己免疫疾患の治療成績は大きく改善している.その中で,若年女性患者のライフイベントをサポートする機会が増え,特に妊娠の管理はますます重要となってきた.特に全身性エリテマトーデス(SLE)は10-30歳女性の発症が多く,治療に際しては妊娠・出産への配慮が重要である.妊娠時には異物である胎児に対する免疫寛容の成立が必須であるが,自己免疫疾患患者では異常な免疫応答が妊娠継続を妨げる要因となる.本稿では自己免疫疾患の免疫寛容の破綻に至る免疫異常と妊娠について,SLEを中心に概説してみたい.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014348394262016
  • DOI
    10.34456/jjspnm.58.4_651
  • ISSN
    24354996
    1348964X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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