21年間暴露したハイブリッドFRP引抜成形材の力学性能および微細構造の評価

  • 佐藤 顕彦
    京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻
  • 西崎 到
    国立研究開発法人土木研究所 材料資源研究グループ
  • 冨山 禎仁
    国立研究開発法人土木研究所 材料資源研究グループ
  • 北根 安雄
    京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻
  • 杉浦 邦征
    京都大学大学院 工学研究科都市社会工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON MECHANICAL PERFORMANCE AND MICROSTRUCTURE OF HYBRID FRP PULTRUDED MATERIAL EXPOSED FOR 21 YEARS

抄録

<p> 本研究は,強化繊維に炭素繊維とガラス繊維を用いたハイブリッドFRP引抜成形材の屋外暴露による力学性能の低下と微細構造の変化を評価することを目的とした.CF/GFハイブリッドFRP引抜成形材を,茨城県つくば市にて2年および21年間暴露し,回収した供試体の外観観察,力学物性試験,SEM観察,IR分析を実施した.試験の結果,引張強度,せん断強度,曲げ強度が屋外暴露により低下し,その中でも90°方向の引張・曲げ強度の低下が顕著であった.さらに塗膜の有無による比較を行い,90°方向の引張強度と面内せん断強度で塗膜による保護効果を確認した.SEM観察からは,塗膜による樹脂脱落抑制効果が見られたが,暴露21年目では塗膜に微小な空隙が生じ保護効果が減少している可能性があることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

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