書誌事項
- タイトル別名
-
- Measuring attachment representations with secure base scripts : A preliminary report.
この論文をさがす
抄録
愛着に基づいた臨床的介入において個人の愛着状態の把握は欠かせない。本研究ではWaters & Waters(2006)による安全基地に関するスクリプトを捉える測定法(NaS法)の日本での適用について,臨床的な観点から攻撃性の要素を含めた版(NaSA法)も作成しながら検討を行なった。大学生19名を対象に調査を実施した結果,NaS法,NaSA法の評定者間信頼性や内部相関などはある程度確認された。しかし愛着表象測定の質問紙であるRQやECRとはNaSA法のみが理論的に予想される関連を示し,対人葛藤解決方略との関係でも強制方略と負の相関を示すなど,攻撃性の要素を含めたNaSA法の適用可能性が示唆された。しかし,物語の量が全体に少ない,物語同士の関連の低いものがある,などの問題点も見いだされ, AAIを用いての妥当性の検討も含め,今後の検討も必要であると考えられた。
収録刊行物
-
- 広島国際大学心理臨床センター紀要
-
広島国際大学心理臨床センター紀要 (8・9), 23-34, 2011-03-20
広島国際大学心理臨床センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390014359398566272
-
- NII論文ID
- 120005436251
-
- NII書誌ID
- AA12125734
-
- ISSN
- 13482092
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可