潜在的態度測定パラダイムの信頼性の検討

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  • Reliability of the measures in the implicit attitude paradigm

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抄録

本研究は,最新の潜在的態度測定パラダイムであるIATとGNATに対して,①再検査法による信頼性の検討を行うこと,②課題への慣れと遂行成績および測定結果(IAT得点・GNAT得点)との関連を検討することを目的として行われた。IAT・GNAT課題として,花の名前・昆虫の名前・肯定語・否定語からなるflower/insect-IATとflower-GNATを作成し,29名の実験協力者に対して1週間間隔でそれぞれ4回実施した。その結果, IAT (r=.38~.43),GNAT (r=.23~.48) ともに,他の認知課題と比較して高い信頼性が確認された。また課題への慣れに関しては, IATは複数回の実施により反応速度は速くなるがIAT得点に有意な変化はないこと,GNATは反応速度にもGNAT得点にも有意な変化は生じないことが示された。これらの結果から,IAT,GNATの測度としての信頼性と今後の課題を考察した。

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