アルキドメラミン塗膜の耐候劣化分析

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タイトル別名
  • Weathering degradation analysis of alkyd-melamine coatings

抄録

<p>塗膜の耐候性を向上させるには,耐候性試験による化学構造変化を調べることで,劣化しやすい部位を把握する必要がある.バルクと表面では構造変化が異なることが予想されるため,同一塗膜におけるバルク構造変化と表面構造変化をそれぞれ調べなければ,その塗膜の耐候劣化機構を詳細に理解することはできない.そこで本研究では,スーパーキセノンウェザーメーターSX75にて耐候性試験を行ったアルキドメラミン塗膜における,バルク構造変化を反応熱分解GC/MSで,表面構造変化をTOF-SIMSで評価した.バルク構造変化と表面構造変化は大きく異なっており,メラミン骨格にはバルクにおける顕著な変化は認められなかったが,表面では架橋の切断が認められた.また,パルミチン酸骨格はバルクにおいてやや安定であったが,表面では顕著な劣化が認められた.表面は最も紫外線の影響を受けやすく,かつ紫外線劣化を加速させる酸素や水と接することから,バルクよりも劣化が顕著に進行したと考えられる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014404391716352
  • DOI
    10.11338/mls.32.13
  • ISSN
    21857016
    13460633
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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