知識構成型ジグソー法を用いたCBIの実践報告 : 「日本の国民食」をテーマとして

書誌事項

タイトル別名
  • A Practical Report on CBI Using the Knowledge Constructive Jigsaw Method: Focusing on Japanese National Dishes
  • チシキ コウセイガタ ジグソーホウ オ モチイタ CBI ノ ジッセン ホウコク : 「 ニホン ノ コクミンショク 」 オ テーマ ト シテ

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説明

本稿は、批判的思考力の育成を目指した日本語CBI(Content-Based Instruction)の実践報告である。小山(2014, 2017, 2018)では「幕末・明治の歴史」をテーマに、その日学習した内容について1人静かに質問を考えさせることで学生たちの批判的思考を促そうと試みたが、本稿では「身近な日本学」をテーマに他者との対話を通じて批判的に考えさせる新たな教授法の開発に挑戦した。着目したのは、協調学習の教授法の1つである「知識構成型ジグソー法」(三宅他 2011)である。香港の日本語教育機関で「外国由来の3つの料理(ラーメン・カレー・ハンバーグ)がなぜ日本の国民食となったのか」を考える実験授業を4日間行い、その成果を①授業内容の理解度、②批判的思考の深さ、③考えの変化、④説明の的確さ、⑤説明時の話し手と聞き手の態度、⑥話し合いの活発さの6点から分析した。その結果、⑤については、聞き手の存在を意識した説明をしようとする姿勢や説明を正確に理解しようとする姿勢が窺えたものの、それ以外の5点については十分な成果は得られず、日本語教育で実践する際の課題が明らかとなった。

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