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- 丹羽 英之
- 京都先端科学大学バイオ環境学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Prediction of water depth in paddy fields using water index calculated from images taken by UAV
説明
<p>水田や水路の構造や水管理の状況を水深として,面的かつ適時に把握できれば,水生生物とって重要な環境要因として,生息環境の分析に新たな可能性を示すことができると考えられる.本研究では Low Altitude Remote Sensing(LARS)により算出した水指標を用いて,水田や水路の水深を予測できるかどうかを検証することを目的とした.京都府亀岡市曽我部町の水田約 26 ha を調査対象地とした.DJI Matrice 300 に MicaSense Altum を搭載し撮影した.撮影画像はフォトグラメトリで処理しオルソモザイク画像を作成した.近赤外波長と緑波長から Normalized Difference Water Index(NDWI)を算出した.UAV による撮影の直後1 時間内に,調査範囲内で水田や水路・江の水深を計測した.GIS で,水深計測地点の NDWI を抽出し,水田と水路・江を区分し,水深と NDWI の直線回帰式と決定係数を算出した.湛水している水田は NDWI が相対的に高かった.1 筆の水田でも NDWI に差があり,江は NDWI が相対的に高かったことから,NDWI により水田の水深の不均質性や江などの退避水域の有無が把握できることが明らかになった.ある 1 つの回帰式を汎用して水深を予測することは困難なことがわかった.本研究の方法では,灌漑期の全期間で水深を予測することは困難であるが,調査対象地の水田の状態によっては水深の予測が可能で,特にカエル類の繁殖時期や中干しの開始時期の水深が予測できることによって,水生生物の生息環境の新しい分析が可能になると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 応用生態工学
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応用生態工学 25 (2), 87-96, 2023-03-31
応用生態工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014404399165184
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- ISSN
- 18825974
- 13443755
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可