血小板凝集像とXN-3000血小板凝集フラグ「PLT-clumps?」不検出の乖離を認めた2例:人為的血小板凝集による検討を加えた報告
書誌事項
- タイトル別名
-
- Two cases of discrepancy between platelet aggregates and 「PLT-clumps?」: Report with additional study using artificial platelet aggregation
この論文をさがす
抄録
<p>血小板凝集は血算値に影響するため重要な検査所見である。今回,著明な大型血小板凝集像を認めたにも拘わらず,機器では血小板凝集フラグ「PLT-clumps?」が不検出であった2例を経験した。そこで血小板凝集像と「PLT-clumps?」の乖離現象が発生するかをヘパリン血で検証した。結果,採血20分後に本例と同様の乖離現象を認めた。採血10分後と採血20分後の比較では1血小板凝集塊中の平均血小板数が有意に増加していた。したがって血小板凝集像と「PLT-clumps?」の乖離原因は血小板凝集塊中の血小板数が原因であると推察した。そして血小板凝集塊中の血小板数が増加し,血小板凝集塊径が増大した結果,機器では血小板凝集塊を血小板と認識せず,「PLT-clumps?」不検出になったことが示唆される。したがって大型血小板凝集塊の場合には血小板凝集像と「PLT-clumps?」の乖離現象が発生する可能性がある。</p>
収録刊行物
-
- 医学検査
-
医学検査 72 (2), 236-242, 2023-04-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390014404399299840
-
- ISSN
- 21885346
- 09158669
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可