在宅医療における薬剤師のストレスコーピングの現状

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タイトル別名
  • Current Status of Stress Coping for Pharmacists in Home Care
  • ザイタク イリョウ ニ オケル ヤクザイシ ノ ストレスコーピング ノ ゲンジョウ

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抄録

<p>愛知県内の在宅医療を行う薬局633軒を対象に,ストレスコーピングに関するアンケート調査(BSCP)を実施した.有効回答266名を対象に,BSCPの18項目および6つの下位尺度について平均値,標準偏差を算出した.その結果,在宅医療において,薬剤師は,問題焦点型ストレスコーピングを中心にストレスに対応していることが明らかとなった.一方,属性別に比較した結果では,女性および終末期患者の対応経験のある薬剤師は,問題焦点型および情動焦点型ストレスコーピングを柔軟に活用し,勤務経験の少ない若年層の薬剤師は,情動焦点型ストレスコーピングを中心に取りやすい傾向が明らかとなった.また,経営や管理に携わる薬剤師は,問題焦点型ストレスコーピングに偏っており,ストレスマネジメントの必要性が示唆された.対人業務が中心である在宅医療での薬剤師のストレス軽減には,属性によるコーピング選択を考慮したストレスマネジメントが望まれる.</p>

収録刊行物

  • 薬局薬学

    薬局薬学 15 (1), 42-51, 2023

    一般社団法人 日本薬局学会

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