肋骨骨折手術の術前計画, 手術法, 注意点 : 自験81例の経験と文献的考察から

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  • PREOPERATIVE PLANNING, OPERATIVE TECHNIQUES AND PITFALLS OF SURGICAL STABILIZATION OF RIB FRACTURES : OUR 81 CASES PRACTICE WITH A LITERATURE REVIEW

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抄録

<p> 海外では近年, 肋骨骨折の手術治療の報告が増えているが, 本邦では普及していない. これには手術法に関する報告が本邦にないことが最大の原因と考える. 今回我々は自験81例 (87胸郭) の経験から, 術前計画と手術法の変遷, 現在の方法と注意点を紹介し, 文献的考察を加えて検討する. 術前計画では骨折の部位・本数・形態から固定肋骨を判断し, 皮膚切開と筋温存のためのアプローチをデザインすることが重要で, 通常のCTと3DCTのほか, volume rendering画像と, 手術室での超音波検査が有用である. 固定の判断には転位の有無が重要である. 現在日本ではスクリュー固定プレートと把持式プレート, 髄内スプリントが使用でき, 我々は骨折の部位と形態により使い分け, 特に肋軟骨には柔軟性を保つように把持式を用いている. それぞれ使用部位と使用法に注意点がある. 効果的な胸腔ドレナージと皮下ドレナージについても工夫をしている.</p>

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