学校のオンライン化の在り方に向けた今後の工夫
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- 後藤 顕一
- 東洋大学 食環境科学部
書誌事項
- タイトル別名
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- —コロナ対応から見える現状の課題と改善に向けて—
抄録
<p>世界を襲った新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは,人々の生活を一変させ,学校教育に与えたダメージも計り知れない。この間,小・中・高等学校,大学,研究機関は,極めて厳しい対応と状況が続いた。そして,2020~2021年度の学校現場は対応に追われる二年間となった。一斉休校の要請から始まり,密を避けなければならないとの理由から,経験したこともない新しいことと日々格闘してきた。現在は,小・中・高等学校ではほぼ全面的に対面授業が行われており,大学でも対面授業が増えてきている。この先は新型コロナウイルスと共生しながら,教育活動や研究活動を行っていくことになると思われる。この間,確実に進んだのは,「学校のオンライン化」である。特にコロナ禍での様々な工夫や取組を共有し,今後に生かしていくことは大変重要である。「学校のオンライン化」の加速は,今後の学校教育を大きく飛躍させる可能性があるとともに,一方で本質を見極め,現状の課題に正対してその解決を目指す取組が進まなければ,我が国の培ってきた学校教育を停滞させかねない。いわばもろ刃の剣なのである。これを機に学校の在り方を根本から見直し,学校や授業での課題に向き合い,急速に進む国の「学校のオンライン化」を取り巻く教育政策動向を見据えながら,コロナ禍を越えて,求められる学校教育や授業の在り方について検討する。</p>
収録刊行物
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- 化学と教育
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化学と教育 70 (5), 228-233, 2022-05-20
公益社団法人 日本化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014481303464320
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- ISSN
- 24241830
- 03862151
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可