医師と患者とのアイコンタクトと臨床関連アウトカムの関係に関する文献レビュー

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タイトル別名
  • A Review of the Literature on the Relationship Between Doctor-Patient Eye Contact and Clinically Relevant Outcomes
  • イシ ト カンジャ ト ノ アイコンタクト ト リンショウ カンレン アウトカム ノ カンケイ ニ カンスル ブンケン レビュー

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抄録

<p>医師と患者とのアイコンタクト (eye contact : EC)と臨床関連アウトカムの関係に関する研究の動向と実態を明らかにすることを目的に,文献レビューを行った。PubMed, MEDLINE, CINAHL,医学中央雑誌Web版を用いて,“doctors or physicians(医師)” “patients(患者)” “eye contact(アイコンタクト)”をキーワードに,2022年1月までに発表された論文を検索し,20件をレビュー対象とした。分析の結果,医師と患者とのECと臨床関連アウトカムの関係は,【ECとコミュニケーション】,【ECと心理状態】,【ECと関係構築】,【ECと患者満足度】,【ECと不安の軽減】,【ECと継続治療】,【ECと健康状態の認識】の7つのカテゴリーに分類された。【ECと心理状態】は関連があることが明らかになったが,【ECとコミュニケーション】,【ECと関係構築】,【ECと患者満足度】の関連は一定の見解が得られていなかった。これらの背景には,ECの定義づけおよびECの判別の一致率算出の有無,微細な眼球運動である医師と患者とのECのデータ収集方法の相違などの研究方法が影響している可能性がある。今後は,臨床実践に還元できる医師と患者とのECと臨床関連アウトカムの関係に関する知見を創出できるよう,先行研究の知見を手掛かりとし,研究方法を考慮した調査が期待される。</p>

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