妊産褥婦におけるシートベルト着用とチャイルドシート使用の推奨
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- 森川 守
- 関西医科大学医学部産科学・婦人科学講座
書誌事項
- タイトル別名
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- Recommendation of seatbelt use and car seat use to pregnant and postpartum women
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抄録
<p> 妊娠中の常時シートベルト着用率ならびに新生児を自動車で運ぶ際の常時乳児用チャイルドシート使用率を改善するために以下の情報を提供する.</p><p> 1)車内での安全に対する妊婦の注意深い態度(常時シートベルトを使用し,後部座席に好んで座る)は,妊娠中の自動車事故遭遇リスクの低下と関連している可能性があった.</p><p> 2)妊娠初期にシートベルト着用推奨の教育用リーフレットの妊婦への配布は,妊娠中の常時シートベルト着用率を高めるために効果的だったが,自動車事故遭遇率を低下させなかった.</p><p> 3)妊娠後期に乳幼児用チャイルドシート利用を推奨する教育リーフレットの妊婦への配布は,産後1カ月健診時点での乳幼児用チャイルドシート使用率ならびに適正使用率を高めるために効果的だったが,自動車事故遭遇率を低下させなかった.</p><p> 以上より,妊産褥婦におけるシートベルト着用とチャイルドシート使用をさらに啓発する工夫が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本周産期・新生児医学会雑誌
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日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (1), 13-19, 2023
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014569436699392
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- ISSN
- 24354996
- 1348964X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可