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- 米川 和雄
- 久留米大学文学部社会福祉学科
書誌事項
- タイトル別名
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- コウコウセイ ノ ピアコーチ カツヨウ ニ オケル ガッコウ カンキョウ カイゼン ノ コウカ ホウコク
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抄録
本報告では,学校コーチングの技術を用いるピアコーチ(高校生)の3.5年間に亘る活動に対する,教員 (12名)の評価について報告することを目的とする.ピアコーチは,後輩である中学生の生きる力を高めることを主な目的とし,人間関係づくり,学習支援,運動能力向上支援,健康への支援等様々な支援活動を行う.ピアコーチ養成プログラム参加により,ピアコーチの行動と考えに肯定的な変化や自信の高まりが認められ,結果として,ピアコーチ活動によって,学校の自治,教師のやる気や学校での諸問題等への効果が一部で認められた.そして,クラス環境と教師環境の肯定的な変化もほぼ認められた.さらにピアコーチ養成の意義や継続した取り組みの希望が示され,ピアコーチ活動が機能するまでには,2年間から5年間という長期的な期間が必要とされた.以上より,ピアコーチの養成と活用がピアコーチ自身の考えや行動に肯定的な変化を与え,それがクラス環境や教師環境に肯定的な作用をもたらすことが示唆された.
収録刊行物
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- 学校ソーシャルワーク研究
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学校ソーシャルワーク研究 5 (0), 80-89, 2010
日本学校ソーシャルワーク学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014591549180672
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- NII論文ID
- 40017263671
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- NII書誌ID
- AA12250179
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- ISSN
- 27585018
- 18819788
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- NDL書誌ID
- 10799727
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可