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説明
<p>【背景】Vertebral Body Stenting(VBS)は,骨粗鬆症性椎体骨折に対する比較的新規の術式である.Balloon Kyphoplasty(BKP)と異なる点は,セメントに加えステントの留置も椎体内に行う点である.【目的】VBSの治療成績を調査し,有用性について検討する.【対象】当院にて施行されたVBS症例全20例21椎体の内,術前後に荷重下Xp撮影が可能であった17例18椎体に対して,後ろ向きに調査を行った.【結果】VBS前後で比較して局所後弯角は有意に改善していた.隣接椎体骨折は半数の症例に認めた.【考察】症例数は少ないが,先行研究におけるBKPの術後成績と比較して,局所後弯角の有意な改善を認めた.これはVBSではアライメント矯正も可能であることを示唆する.一方で,隣接椎体骨折が多かった点は偶然なのか後弯矯正や椎体支持性が影響した結果であるのか今後の検証が必要である.【結論】VBSでは局所後弯角の改善を認める一方,隣接椎体骨折が生じやすくなる可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (1), 118-122, 2023-03-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014648121541248
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可