母指CM関節症に対するMP関節過伸展矯正を目的とした我々の関節形成術の方法と短期成績

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抄録

<p>【目的】今回我々は母指中手骨の亜脱臼及び母指内転変形を改善し,MP関節過伸展変形を防止するような関節形成術を考案したので報告する.【対象と方法】経過観察期間が1年以上の症例9指を対象とした.手術方法は大菱形骨を摘出し,骨孔を作製するが母指は中手骨基部の橈側から尺側に作製し,示指は通常通り作製する.移植腱のPLはsuture tapeで補強し,一方を母指の骨孔に通し,もう一方を母指中手骨背側に回し,母指・示指間で移植腱を結んで両断端を示指の骨孔に挿入し,TJ screwにて固定する.評価項目はNRS,Hand20,ピンチ力,握力,自動可動域,画像評価としてMP関節過伸展角度とTSRを術前と術後1年で調査した.【結果】NRS,MP関節過伸展角度は有意に改善した.TSRは有意に低下していた.【考察】近年,母指CM関節症術後のMP関節過伸展変形をいかに防止するかに関して議論されている.本法はMP関節の過伸展変形を防止する有用な方法の一つと考えられる.</p>

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