「井上郷子ピアノリサイタル#31 星谷丈生・黒田崇宏作品集」の報告

書誌事項

タイトル別名
  • Report on the Recital "Piano Works by Takeo Hoshiya and Takahiro Kuroda" Played by Satoko Inoue

抄録

星谷丈生(1979-)と黒田崇宏(1989-)は、中堅~若手の作曲家の中でも数少ない、既成の作曲技法に安住せず自身の音楽のスタイルと聴取の在り方を探求し続けている作曲家である。筆者は、2022年3月6日、東京オペラシティ・リサイタルホールにて「井上郷子ピアノリサイタル#31 星谷丈生・黒田崇宏作品集」を開催した。ここで演奏した2020年から2022年にかけて作曲された最近作3作品(星谷作品2曲、黒田作品1曲)のうち2曲がピアノ拡張奏法を用いた作品であること、委嘱作品2曲が演奏に40分近くかかる大作であることなど、結果的に実験的な要素を含む演奏会となった。両氏が自身の音楽に何を聴き、そこから何を見出しているのか、実際に音を紡いでいく際の時間と空間に対する関心の在り方、具体化するためにどのような作曲の方法をとっているのかなど興味深いことが見出された。

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