胸骨骨折否定目的で行ったMRIで肋軟骨損傷と診断された1例

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  • Costal Cartilage Injury Using MRI: A Case Report
  • キョウコツ コッセツ ヒテイ モクテキ デ イッタ MRI デ ロク ナンコツ ソンショウ ト シンダン サレタ 1レイ

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抄録

<p>胸部痛を有する30歳代女性の胸骨骨折を否定する目的で磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging: MRI)検査が行われた.Short tau inversion recovery(STIR)の冠状断にて,胸骨に信号変化を認めず,縦隔内から前胸部にかけて信号の上昇を認めたが,検査の中盤まで有意な所見を指摘することができなかった.検査終盤でT2強調脂肪抑制画像にて,左第1肋軟骨損傷が疑われた.更に, three-dimensional gradient echo(3D GRE)法のT1強調脂肪抑制画像において,肋軟骨が高信号,その周囲組織が低信号として,離断部が明瞭に描出され,肋軟骨損傷と診断された.胸部痛でMRI検査を行う場合は,肋軟骨損傷も考慮し,3D GRE法のT1強調脂肪抑制画像の撮像をすることで損傷部位の把握に役立つと考えられる.</p>

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