グリオーマにおけるがん関連糖鎖の分子機能

  • 大川 祐樹
    大阪国際がんセンター,糖鎖オンコロジー部

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タイトル別名
  • Molecular Aspects of Cancer-associated Glycans in Gliomas

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抄録

<p>哺乳類細胞は多種多様な糖鎖を発現しており、その発現パターンは糖転移酵素やその基質、糖分解酵素などによって厳密に制御されている。しかし、病変部においてはしばしば、糖鎖発現制御機構に異常が生じ、正常ではみられない糖鎖が発現する。特にがんにおいては、それら糖鎖の異所的な発現が同定され、その幾つかはバイオマーカーとして利用される一方で、治療標的として研究されている。本稿では著者とその研究グループがこれまでに明らかにしてきたガングリオシドGD3およびヘパラン硫酸グリコサミノグリカンの、グリオーマにおける悪性形質増強に寄与する分子機能を紹介する。</p>

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参考文献 (16)*注記

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