シエムリアップ州における森林伐採パターンのモニタリング

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タイトル別名
  • The monitoring of deforestation patterns in Sien Reap Province

抄録

<p>気候変動緩和策において熱帯林の保護は喫緊の課題であり、そのために熱帯林における森林減少をモニタリングする必要がある。時系列衛星画像の利用可能性は向上を続けており、これを活用した熱帯林森林減少モニタリングが行われている。しかし、モニタリングにおいては森林減少面積を対象としたものが多く、景観生態学的観点からパッチ解析により森林減少の空間パターンを詳細に把握する試みは少ない。本研究はカンボジア王国・シェムリアップ州において、1991年から2021年にわたる森林減少面積およびその空間パターンの動態評価を行うことを目的とした。森林減少はⅠ期(1991-1993)、Ⅱ期(1994-2008)、およびⅢ期(2009-2020)で傾向を区分できた。Ⅰ期は単純な形状の大小規模のパッチが同程度発生しており減少面積が大きく、Ⅱ期では森林減少面積が小さかった。しかし、Ⅲ期は複雑な形状の大規模パッチが多く発生しており、調査期間を通じて最も森林減少面積が大きかった。熱帯林における時系列衛星画像を用いたパッチ解析から、より詳細な景観構造の把握が可能であることを示した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998222208
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_133
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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