ALOS-2データを用いた伐採検知情報の茨城県森林クラウドでの利用

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タイトル別名
  • Utilization of logging information detected by ALOS-2 imagery for Ibaraki Prefecture forest cloud

抄録

<p>伐採など森林変化情報は、地域の森林管理を適切に進めるうえで必要な基礎的情報の一つであり、衛星を利用した伐採検知技術により、その情報取得の大幅な省力化が期待できる。著者らは、ALOS-2/PALSAR-2を利用した伐採検知技術の実用化を進めており、2021年11月から、茨城県の森林クラウドを用いて実証を行っている。2022年12月までに5回の伐採検知情報を登録しており、初回から3回分は、各自治体から利用状況の報告を受けた。本発表では、その結果を報告する。初回から3回分には、茨城県内594ヶ所の伐採地情報が含まれ、うち408ヶ所(69%)で伐採届等が出されていた。</p><p>また、各自治体で現地調査等を行った215か所のうち195ヶ所(91%)で実際に伐採が確認された。ただし、27ヶ所(13%)では実際の伐採との位置ずれが見られた。個々の伐採検知情報に付与されている4段階での検知の信頼性評価と現地調査結果とを比較したところ、誤検知であった20ヶ所はいずれも信頼性評価が低い箇所であった。衛星を利用した伐採検知情報は信頼性とともに提供することで、森林管理業務の省力化に貢献しうることが示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998233344
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_130
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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