単木保護資材のコウヨウザン野兎害に対する防除効果

DOI
  • 古本 拓也
    広島県立総合技術研究所 林業技術センター林業研究部
  • 坂田 勉
    広島県立総合技術研究所 林業技術センター林業研究部
  • 大塚 次郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of single tree protection materials against rabbit browsing on <i>Cunninghamia lanceolata</i> seedlings

抄録

<p> コウヨウザンは早生樹として注目されているが,植栽した苗木がノウサギをはじめとした獣害を受けるため防除を行う必要がある。しかし,防護柵で造林地周辺を囲う方法では,ノウサギは小さな破損や隙間からでも侵入するため,長期間にわたって防除することは難しい。そこで,獣害リスクを減らし安定したノウサギの防除効果が期待できる単木保護資材として,ツリーシェルターや忌避剤をコウヨウザン苗木に使用し,その防除効果を検証した。</p><p> 試験地は広島県内に2か所設定した。いずれもノウサギ害が確認されている造林地内にあり,主な植生はササである。試験に使用した資材は,ツリーシェルターとして生分解性不織布(100㎝と140㎝),プラスチック製シェルター(140㎝),忌避剤としてジラム水和剤と水和硫黄剤を使用した。供試苗木は実生コウヨウザンコンテナ苗(約40㎝)を使用した。春に試験地に植栽し,上記資材の設置及び散布処理を行った。ジラム水和剤のみ,苗高約70㎝の大苗に忌避剤散布を行った処理区も設けた。対照区として,40㎝及び70㎝の無処理苗を植栽した。調査は1カ月おきに獣害発生状況を調べた。本発表ではその試験結果ついて報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998238592
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_138
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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