日本における森林管理と利用についての官民連携の歴史

DOI
  • 陳 田
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 安村 直樹
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所
  • 齋藤 暖生
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所
  • 當山 啓介
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林

書誌事項

タイトル別名
  • History of Public-Private Partnerships in Forest Management and Use in Japan

抄録

<p>森林の多面的機能がもたらす森林管理と利用の複雑性により、森林に関わる主体には多様性が見られる。官民連携は主体間利害関係調和に役立つため(Wojewnik-Filipkowska, A., & Węgrzyn, J. ,2019)、森林管理と利用への官民連携の導入が期待される。また官民連携においては、リスクとリターンの分担が重要な課題である(THE WORLD BANK,2022)。</p><p>そこで本研究では、明治時代以来の日本の森林管理と利用についての官民連携の歴史に注目して、官民連携の主体構成とリスクとリターンの分担という二つの軸で、官民連携の取組を整理・比較分析して、今日的な課題を探究することを目的とする。</p><p>まずは造林に関して、官行造林、公社造林、公団造林を対象に、関係主体と利害関係、リスク分担などを明らかにする。次に国有林野の管理利用に着目し、レクリエーション利用などにおける官民の間でのリスクとリターンの分担を明らかにする。最後に日本の森林管理における官民連携の性格と今日的の課題を見つけ出す。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998376960
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_218
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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