コロナ禍における登山者の行動変化とその要因ー飯豊連峰での調査結果からー

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タイトル別名
  • Changes of climber behavior and its factors in the Iide mountain range under COVID-19 disaster

抄録

<p> 新型コロナウイルス感染症の影響で人々の行動様式は大きく変化しており、自然環境に対する意識にもその影響が及んでいるとの報告もある。他人との距離がとれる山岳地への入込が増えたり、感染を恐れて単独山行やテント泊が増えるならば環境収容力を上回る利用となり、植生の変化や登山道・山小屋周辺環境の荒廃を引き起こす恐れがある。そこで、コロナ禍前後における登山行動の変化実態を調べ、その要因を登山者の属性、登山行程、コロナ禍に対する意識等から分析するためにアンケート調査を実施した。2021年8~9月、磐梯朝日国立公園の飯豊連峰の7つの避難小屋にアンケート用紙を配置し、郵送法で464件の回答を得た。単純集計の後、コロナ禍前後での登山頻度の変化、単独山行頻度の変化、テント泊頻度の変化を目的変数に、登山者の属性、登山行程、 コロナ禍に対する意識等を説明変数としてクロス集計を行った。それら変数間の因果関係についてχ2検定によって有意差が得られた関係を考察し、さらに具体的な関連性を検討するために多重対応分析をおこなった。これらの分析結果に当時の感染動向も踏まえてコロナ禍における登山行動の変化について総合考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998381568
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_245
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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