LiDAR未観測地域での空撮による資源量推定のための簡易地盤高推定

DOI
  • 古家 直行
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所

書誌事項

タイトル別名
  • Simple estimation of terrain model for aerial forest resource survey at site with no former Lidar observation

説明

<p>LiDAR未観測の森林地域において写真測量成果から樹高や資源量を推定するためには、空撮成果と対となる地盤高データが必要である。地理院提供の数値標高モデルが代替案のひとつだが、森林域では5m以上の誤差が生じる場合がある。このことは、LiDAR未観測地域が広がる北海道などの地域では、空撮成果の活用を制限する要因となりうる。そこで、本研究では、写真測量の成果として得られる数値表層モデルを用いて簡便に地盤高を推定する方法を検討した。単一樹種の一斉同齢林を対象とした場合に、数値表層モデルに対し空間フィルタを適用することで局所での最大樹高を持つ樹木の表層モデルを選択し、これらをつないで内挿したものを地面の高さまで下げることで、簡便に地盤高モデルが推定できる。これはアナログでの森林域での地形図作成作業を模したものである。実際の林分への適用の結果、本手法による地盤高推定は、高い精度は期待できないが、対象とする特定の林分に合わせこんでいるため、広域のカバーを目的とする地理院の数値標高モデルを利用した際に生じていた5mを超えるような大きな誤差は生じなかった。空間的に立木本数が少ない箇所で誤差が大きくなる傾向が見られた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998399488
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_274
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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