伐採時期・伐採高さがクロモジの萌芽発生におよぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of cutting season and cutting height on sprouting characteristics of <i>Lindera umbellata</i>

抄録

<p> クロモジの幹切断高と切断時期の違いが、萌芽の発生と生育状況に及ぼす影響を調査した。調査地は千葉県袖ケ浦市にある森林伐採跡地に造成された2015年植栽のクロモジ植栽地である。2021年8月3日(夏切断)と12月21日(冬切断)にそれぞれ36個体ずつのクロモジの幹を切断した。幹切断高は10 cm、30 cm、60 cm、100 cmの4段階である。幹の切断時期・切断高ごとの個体数は9個体ずつである。株立ち個体については、太い幹2本を所定の高さで切断し、その他の幹を地際から切断した。切断後の幹に枝がついている場合には、2本以内を残し、生え際から20cmの長さで切った。幹の切断から1年後に発生した全ての萌芽の長さと生え際の直径を測定した。</p><p> 個体あたりの平均萌芽発生本数は夏切断で7.2本、冬切断で4.1本であった。切断時期にかかわらず切断高が60 cm以上だと全萌芽数に占める地上部から発生する萌芽の割合が地下部から発生する割合よりも高かった。地上部から発生した萌芽の長さと基部直径は切断高によらず冬切断よりも夏切断で大きい傾向にあった。地下部から発生する萌芽では切断時期による萌芽の長さや基部直径の違いが不明瞭だった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998401280
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_205
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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