衛星データを用いた伐採後の森林回復の評価

DOI
  • 志水 克人
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 齋藤 英樹
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 西園 朋広
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 山田 祐亮
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of post-harvest forest recovery using satellite data

抄録

<p>伐採後の再造林や森林の成立の成否を空間的に明らかにすることで、森林管理に役立てることが期待される。しかし、これまで衛星画像を利用して伐採後の森林回復を広域に評価した例は少ない。本研究では、茨城県と大分県を対象として伐採地における衛星画像のスペクトル変化から森林回復を判定する手法を検討し、その妥当性を評価した。まず、衛星画像から伐採箇所を特定した。伐採箇所におけるLandsat画像スペクトル値の時系列的変化から、複数の森林回復の指標を計算し、それぞれの指標で判断される森林回復のタイミングを計算した。森林回復の評価には両県での航空機LIDARデータから計算した植生高(点群の90パーセンタイル値)と被覆率(地表2m以上の点群の割合)を利用した。結果、伐採前後のスペクトル値の比率を用いた指標を利用したとき、両県とも植生高が中央値で5mを超えていた。伐採後の植生を針葉樹と広葉樹に分けたとき、同じ指標でも広葉樹で植生高が高い傾向にあった。被覆率についても同様の傾向がみられた。結果から、広域での伐採後の森林回復を把握するために衛星画像から計算した指標を利用できる可能性が示された。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998402432
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_278
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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