マレーシアの森林劣化後の草地に生育する草本とシダのバイオマス推定式

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タイトル別名
  • Biomass estimation models for grasses and ferns growing in degraded grasslands in Malaysia

抄録

<p>マレーシアには森林劣化による荒廃草原や大規模かく乱後の草原など、草本やシダ類が優占する群落が存在する。これまでマレーシアでは樹木のバイオマスを非破壊的に推定するためのアロメトリー式が開発されてきた。しかし、草本類やシダ類に関してはバイオマスを直径や高さから非破壊的に推定する式は限られており、地下部のバイオマス推定式に至ってはほとんどない。本研究ではイネ科草本類、広葉草本類、シダ類の3グループについて、地上部と地下部バイオマスを推定するためのアロメトリー式の開発や地上部/地下部バイオマス比(RSR)の検討を行なった。3グループ間で式を比較したところ,イネ科草本とシダ類の間では差がなかったが、広葉草本とイネ科草本やシダ類では有意差が見られた。また広葉草本とシダ類のRSRは個体サイズとともに増加したが,イネ科草本ではばらつきは大きいが一定であった。以上から、開発したアロメトリー式やRSRを用いることでマレーシアの熱帯草原で非破壊的に地上部・地下部バイオマスを推定することが可能になった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998426752
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_311
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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