国立公園と遺産地域における利用価値と保全価値
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- 栗山 浩一
- 京都大学大学院農学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Use and Conservation Values in National Parks and Heritage Sites
抄録
<p>国立公園および遺産地域(世界自然遺産・世界農業遺産)は多様な動植物が生息しており,生物多様性の保全において重要な地域である。一方,国立公園や遺産地域は美しい自然景観が残されていることから多数の観光客が訪れており,観光利用としても高い価値を持っている。このため,国立公園と遺産地域では利用と保全の両立が課題となっている。利用と保全を両立するためには,観光利用などによって得られる利用価値と生物多様性の保全によって得られる保全価値を定量的に評価し,両者を比較することが求められている。環境経済学では,国立公園および遺産地域の利用価値と保全価値を評価するための手法として環境価値評価手法の研究が進められており,国内でも多くの実証研究が行われてきた。従来の方法では,訪問者や一般市民を対象に実施したアンケート調査のデータを用いてきたが,近年はSNSや携帯電話の電波情報などのビッグデータの活用も進められている。本報告では,国立公園および遺産地域の利用価値と保全価値の評価について最新の研究動向を展望するとともに,国立公園や遺産地域における利用と保全の両立の実現に向けて今後の課題を検討する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 28-, 2023-05-30
日本森林学会