シカ食害下のナラ枯れ被害林分において施業方法の違いが更新に与える影響

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タイトル別名
  • Effects of different management on the succession of the forest stand damaged by oak-wilt disease and deer browsing.

抄録

<p>本研究はシカの食害が拡大しているナラ枯れ被害林分における適切な植生回復手法を検討するため、京都市市街地近郊に位置するアベマキ・コナラ林に、2015年に設置したナラ枯れ枯損木を伐採し防鹿柵を設置した「防鹿柵設置区」、ナラ枯れ枯損木のみ伐採した「防鹿柵非設置区」、皆伐し防鹿柵を設置した「皆伐+防鹿柵設置区」の3つのプロット(各々10m×30m)において、植生回復状況のモニタリングを実施した。各プロットにおいて毎木調査を実施し種数、個体数の変化を把握すると共に、1m×1mのコドラートを設置して林床植生の種数、個体数を把握した。加えて、土壌環境として土壌硬度、含水率、光環境として全天空写真による空隙率、相対光量子束密度を測定し、回復した植生との関係をDCAによって把握した。その結果、いずれのプロットにおいても林床にコナラの実生が確認された。また、アベマキ、コナラの低木は防鹿柵非設置区では確認されなかったが、皆伐+防鹿柵設置区では多く確認された。しかし、皆伐+防鹿柵設置区では侵入したソヨゴに被陰されアベマキ、コナラの光環境が悪化していたため、ソヨゴを伐採し光環境を改善することで成長を促進できると考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998492672
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_370
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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