共通の抵抗性クロマツ実生を用いた複数箇所のマツノザイセンチュウ接種試験

DOI
  • 井城 泰一
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場
  • 岩泉 正和
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場
  • 松永 孝治
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場

書誌事項

タイトル別名
  • Results of Pine wood nematode inoculation test at multiple locations using common resistant black pine seedlings

抄録

<p> マツ材線虫病による松枯れ被害は、北海道を除く日本全国で確認されており、最近では高緯度高標高地域に被害が拡大している。このようなマツ材線虫病対策として、マツノザイセンチュウに抵抗性を有するマツの植栽が有効である。クロマツの種苗配布区域は広く、多様な環境を含むため、抵抗性と環境の交互作用を理解することは、抵抗性品種由来の苗木を植栽する上で重要である。これまでに西南西日本で選抜された抵抗性クロマツ家系を用いて太平洋地域(配布区域Ⅱ区)で接種検定を行い、抵抗性と環境の交互作用が評価されている。しかしながら、日本海地域(配布区域Ⅰ区)において抵抗性と環境の交互作用を検討した例はない。そこで本研究では、奥羽増殖保存園(山形県東根市)と関西育種場(岡山県勝央町)において共通した抵抗性クロマツ家系を用いて接種検定を行なった。また、東北育種基本区で開発された抵抗性クロマツ家系を用いて東北育種場(岩手県滝沢市)と九州育種場(熊本県合志市)でも接種検定を行なったので、その結果についても合わせて報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998516352
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_388
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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