知床国有林択伐跡地における35年間の稚樹層密度・種組成の変化

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タイトル別名
  • Forest dynamics for 35 years after selection cutting in the Shiretoko National Forest

抄録

<p> 1987年4月に知床国有林内で行われた択伐施業の影響を評価するため、1987年8月以降5年毎にモニタリング調査が行われてきた。択伐率の異なる3つの固定調査区においてこの35年間にどのような上木層の変化がみられたか、また林床の稚樹層の密度や種組成にどのような変化があったのかを検討するため、2022年9月に同地において調査を実施した。ミズナラ集中伐採区Plot A(50m×50m)、ミズナラ単木伐採区Plot B(20m×20m)、伐採がほとんど行われなかった区Plot C(50m×50m)において、樹高2m以上の高木類を上木として根元位置,樹種,樹高,DBH,枝下高,樹冠幅を調査した。また樹高2m未満の高木類を稚樹として各Plotの中央部に幅5mの帯状区Belt A、B、Cを設定し、稚樹の樹種と樹高を測定した。各Beltは5m×5mの方形区に区切り、Braun-Blanquet法による被度と各コドラート内4地点における地上と地上から2mの位置での照度を調べた。択伐直後には極めて被度が高かったクマイザサが衰退、高木類の稚樹数が増加した。今回の調査で、立地環境によって調査期間内の稚樹数の変化に違いがみられることがわかった。ここから、択伐後35年間の稚樹数の変化を立地環境の観点から考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998568192
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_466
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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