人為撹乱の程度が異なるペルー山地林における森林構造と群集組成

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タイトル別名
  • Forest structure and species composition in Peruvian mountain forests with different human disturbances

抄録

<p>アンデス-アマゾン地域における山地森林生態系は森林伐採と火災などによる人為撹乱によって森林劣化が進んでいる。アンデス-アマゾン地域における山地林の森林劣化の状況を把握することを目的として、森林の地上多点調査により森林構造や種組成の違いを調べた。調査対象地は南米ペルーのアプリマック州とクスコ州で、ともに伐採や農地転換などによる森林減少と森林火災が比較的多い地域である。これらの地域を対象に、各地の森林で円形プロット(半径20m、約0.13ヘクタール)を設置し、樹木サイズ計測、樹種同定、林冠部の開空度の測定などを行った。調査した林分間で樹高分布を比較したところ、平均樹高5mと10mを境として、原生林に近い森林、劣化した森林、かなり劣化が進んだ森林の3つのグループに区分することができた。これらのグループでは、樹高以外にも開空度や種組成などの点で違いがみられた。今後もこうした地上調査データを蓄積し、森林劣化レベルごとの森林構造や種組成の違いと衛星データとの相関を明らかにすることで、アマゾン-アンデス地域の森林劣化の広域評価につなげていく予定である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998569728
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_459
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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