生態系モデルを利用した首都圏落葉樹林の炭素動態と植生管理の影響評価

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タイトル別名
  • Evaluation of forest carbon dynamics under vegetation management in the Tokyo Metropolitan area using an ecosystem model

抄録

<p> 地球温暖化対策は喫緊の課題となっており森林のCO2吸収源機能が注目されてきた。首都圏近郊にはかつて農用林として利用された落葉樹林が存在したが、近年はその一部は公園緑地としてレクリエーションの場や多様な動植物の生存の場となっている。こうした落葉樹林は皆伐更新されることが少なく、多くが老齢化し、多面的な生態系機能が低下していることが問題になっている。著者らは生態系物質循環モデルBGC-ESを関東平野の落葉樹林で計測された落葉樹林のバイオマスに基づいてパラメータを設定し、様々な植生管理シナリオにおける森林のCO2吸収機能を検討した。</p><p> 植生管理シナリオは以下の通りとした。(1)植樹後植生管理せず放置する「放置シナリオ」、(2)植樹して30年後から都市公園で行われるような劣勢木の除伐を継続する「劣勢木除伐シナリオ」、(3)植樹後30年間放置しその後全区画の6分の1の面積ずつ皆伐更新を5年間隔で行う「小面積皆伐更新シナリオ」</p><p> 本研究では以上の3シナリオにおけるCO2吸収量の長期変化の推定・比較し、CO2吸収源機能とレクリエーションや生物多様性保全を考慮した落葉樹林の植生管理手法を検討する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998573312
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_460
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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