水文観測結果を基礎とした土砂災害発生予測-未経験降雨指数の活用-

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タイトル別名
  • Prediction of sediment disaster occurrences based on the unprecedented rainfall index

抄録

<p>本研究は,豪雨に伴い発生する土砂災害の危険度を評価するための新しい指標「未経験降雨指数」の有用性を明らかにすることを目的とする。スネーク曲線図上において過去の降雨イベントを遡ると,降雨の規模が現在の降雨と同等かそれ以上である時点を見つけることができる。そのような時刻を未経験降雨指数の候補とする。ここで,降雨の規模は様々な見方からの評価が可能であることから,分析に用いるスネーク曲線図の種類を変えることによって,未経験降雨指数の様々な候補が導出される。こうして得られた候補のうち,最も古い時刻に遡ったものを未経験降雨指数と定義する。この結果,未経験降雨指数が示す時刻まで遡らなければ,少なくとも一つの見方において,現在時刻の雨が過去に経験したことのない規模になっている(既往最大値超過の状況にある)ことになる。同時に,未経験降雨指数が示す時刻まで遡れば,分析に用いたいずれの見方をした場合でも,現在時刻の雨が過去に経験したことのある規模になっている(既往範囲内の状況にある)ことになる。本研究では,近年発生した土砂災害を対象として未経験降雨指数を算出し,警戒避難への活用方法について検討を加えた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998621568
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_528
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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