堆積岩山地における土壌透水性分布と降雨流出に関する研究

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Study on permeability distribution and rainfall-runoff in sedimentary rock mountain

抄録

<p>今後増加の見込まれる豪雨災害の被害軽減のために, 精度の良い洪水流出・崩壊発生予測が求められる。分布型モデルでは実際の物理現象を反映した予測を行えるため, 高精度な予測が期待できる。しかし, 分布型モデルにおいて山地斜面を再現するためのパラメータのうち, 飽和透水係数Ksには平均値等の代表値が一律に入力されることが多く, 本来の不均質性は無視されている。</p><p>本研究では任意の位置・深度に掘削したウェル内に一定の水位を保つように給水することで地中の飽和透水係数を測定できるゲルフパーミアメータ法を用いて, 堆積岩山地 (滋賀県甲賀市信楽水文試験地) における斜面の土壌透水性分布を測定した。測定されたKsは最小で4.72E-06 [cm/s] 最大で6.72E-02 [cm/s] であり, 基岩面上では小さくなる傾向があったが, 斜面下部では基岩面上でも大きなKsが測定された。また透水試験の実施地点と同じ場所にテンシオメータを設置して間隙水圧の観測を行い, 斜面下部に位置する土層の薄い地点で降雨時でも表層が不飽和に保たれる反応が観測された。これらの結果から土壌透水性分布が間隙水圧の降雨反応に及ぼす影響を検討した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998625920
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_536
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ