ワラビの地上部と地下部における<sup>137</sup>Cs量の季節変化について

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タイトル別名
  • Seasonal changes of <sup>137</sup>Cs in above and under ground of Bracken

抄録

<p>福島県内のワラビは、原発事故から11年が経過した現在でも出荷制限となっている市町村があり、原発事故以前の生産量には戻ってはいない。本研究では、ワラビの放射性物質汚染対策の参考とするため、ワラビの地上部と地下部の137Cs量の季節変化を把握することを目的として調査を行った。福島県内のワラビ園において、5、6、8、10、12月に各6プロット(1プロット:50×50 cm)から地上部(枯死した葉も含む)と地下部(地下茎、細根)を全量採取した。バイオマス(乾燥重量)と137Cs濃度を測定し、面積あたりの137Cs量を算出した。測定を終えた8月までの結果では、137Cs濃度で比較すると地上部では5月に最も高く、地下部では8月で最も高くなった。これは各部の生長が盛んとなる時期であることが考えられた。また、137Cs量は地上部および地下部で、5月から8月までバイオマス量とともに増加の傾向がみられた。地上部と地下部の137Cs量の割合は5月6月ではおよそ2:8で、8月ではおよそ5:5であった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014790998715520
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_676
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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