広島大学構内の溜池に生息するブルーギルにおけるイカリムシの寄生状況

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  • Occurrence of Lernaea cyprinacea (Copepoda: Lernaeidae) on bluegill, Lepomis macrochirus (Centrarchidae), in a reservoir within the campus of Hiroshima University in Hiroshima Prefecture, Japan

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抄録

広島大学東広島キャンパス内にある溜池のぶどう池で,2011–2016 年の5 月下旬にブルーギルLepomis macrochirus Rafinesque を採集して,カイアシ類の1 種,イカリムシLernaea cyprinacea Linnaeus の寄生状況を調べた。ぶどう池に在来魚はほとんど生息しないため,イカリムシは国外外来種でぶどう池に多産するブルーギルを宿主に用いて個体群を維持していると考えられた。調査した6 年間の5 月下旬の寄生率と寄生強度はそれぞれ1.5–5.8% と1 個体と低く,採取されたイカリムシの多くは卵嚢をもっていなかった。これは,この時期にイカリムシの繁殖が活発ではないために,感染がぶどう池のブルーギル個体群に広がっていないためと考えられた。ブルーギルの鰭基部に寄生するイカリムシが多かった。

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