超音波内視鏡下肝胃吻合術(EUS-HGS)と超音波内視鏡下胆管十二指腸吻合術(EUS-CDS)の併用が減黄に有用であった胆管空腸吻合術後の膵頭部癌の1例

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症例は60歳女性、20××年12月に膵頭部癌の診断で当院外科にて手術を施行された。術中所見で腫瘍の動脈浸潤強く、根治手術不可と判断され胆管空腸吻合術・胃空腸バイパスが施行された。術後経過で縫合不全があり2度追加手術施行された。その後化学療法施行され当院通院していた。20××+4年12月末より38度台の発熱あり、翌月受診時の採血で肝胆道系酵素上昇、黄疸を認めた。CTで胆管拡張認め膵癌による閉塞性黄疸・胆管炎の診断で緊急入院となった。入院後抗生剤投与を開始、EUS-HGSを施行しB3に金属ステントを留置した。減黄が十分でなかったため追加で中枢部へのガイドワイヤー挿入、ステント追加留置試みたが困難であった。最終的に残存十二指腸球部からEUS-CDSを追加施行し金属ステントを留置した。その後減黄が得られ発熱なく経過し退院可能となった。胆管空腸吻合術後症例に対してEUS-HGS,EUS-CDS併用で治療奏功した症例は極めて稀であり、貴重な症例と考え若干の文献的考察を加えて報告する。

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