エビデンスに基づく政策立案(EBPM)の推進に向けて

書誌事項

タイトル別名
  • Furthering Evidence-Based PolicyMaking in Japan:
  • Implications from experiences in the healthcare sector
  • -医療の経験からの示唆-

説明

<p> EBPMの起源は「エビデンスに基づく医療(EBM)」にあるとされる。医療では政策立案と異なる理想的な状況下でエビデンスの創出や利用が可能だと思われがちであるが、実は医療においてもエビデンスのみに基づいて意思決定ができるわけではなく、またエビデンスと現実の診療にギャップがあることが課題とされてきた。本稿では、医療におけるエビデンス活用の経験を概観し、EBPM推進に当たって参考となる知見を抽出した。その結果、①EBMではエビデンスとは医療行為の有効性評価だと理解されていること、②エビデンスは社会全体で蓄積し共有すべきであること、③エビデンスの伝達が重要であること、④エビデンスは意思決定に用いられる情報の一つに過ぎないこと、⑤エビデンスは必ずしも容易に普及するわけではないこと、⑥厳密な有効性評価と業績測定を適切に併用すべきこと、⑦政府にはEBPMのインフラ整備が求められること、の七点の示唆が得られた。</p>

収録刊行物

  • 日本評価研究

    日本評価研究 20 (2), 19-31, 2020-07-31

    特定非営利活動法人 日本評価学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014813074554240
  • DOI
    10.11278/jjoes.20.2_19
  • ISSN
    18847161
    13466151
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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