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- 柏木 浩和
- 大阪大学医学部附属病院 輸血部
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent topics in the pathophysiology and treatment of immune thrombocytopenic purpura
説明
<p>ITPの病態は免疫的機序による血小板破壊の亢進と血小板産生の抑制である。血小板破壊はマクロファージにおけるFc受容体を介した血小板貪食の亢進が中心であるが,補体の関与,血小板膜蛋白の脱シアル化などの関与も明らかにされてきている。また血小板貪食および自己抗体産生の分子メカニズムが明らかにされてきたことから,それらの分子を標的とした新規治療薬が続々と開発され,その有効性が示されてきている。特にSyk阻害薬であるfostamatinibはマクロファージとB細胞の活性を抑制し,欧米では既に他剤無効のITP症例に対して承認されている。またCOVID-19ワクチン接種が広く行われるようになり,ITPの新規発症あるいは増悪が注目されている。COVID-19ワクチンがITPの新規発症を誘導するかどうかは不明な点が多いが,一定の割合でITPの増悪をきたす可能性はあり,ワクチン接種に対する注意が必要である。</p>
収録刊行物
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- 臨床血液
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臨床血液 64 (5), 397-405, 2023
一般社団法人 日本血液学会