幼児教育アドバイザーは幼稚園の研修にどのように関っているか― 幼稚園への働きかけを経時的に捉える ―

書誌事項

タイトル別名
  • How does early childhood education adviser reflect on the training of kindergarten

抄録

本研究の目的は、幼児教育アドバイザーの助言や指導・支援が時期によりどのように変容していくかを確認することであった。本研究では、幼稚園における約1 年間の幼児教育アドバイザーの指導の変化を4 期に分けて検討した。その結果、第1期は子どもの発達の状況、園や保育者・保育の課題に言及、第2期は幼稚園、保育所と小学校の組織やシステムの違いを認識することや保育者の幼児に対する指導・援助・保育に言及、第3期は幼稚園と小学校の指導の違い、幼児の発達段階、幼児の発達の解、保育者の省察の重要性などに言及、第4期は“保育内容や発達を確実に捉えること、保育者自身の認識や行動を変えようとする心構えが幼児教育の質を向上させることなどをアドバイス・指導に言及していた。このような結果は、時期によるアドバイス内容の経時的変化が見られることを明らかにした先行研究と大枠では一致していた。また、幼児教育アドバイザーの指導内容や研修に重要な示唆を与えるものであった。

収録刊行物

  • 子ども学論集

    子ども学論集 8 1-10, 2022-03-20

    広島文化学園大学大学院教育学研究科

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