『源氏物語』における産死 : 母と子の背負う罪

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  • ゲンジ モノガタリ ニ オケル サンシ ハハ ト コ ノ セオウ ツミ

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『源氏物語』における産死とは、出産が原因で産婦が死に至ることである。具体的には紫の上の母、葵の上、八の宮の北の方の死が産死である。産死は仏教的・神道的な複数の罪を抱える為に罪深い。また、産死は産婦が罪を背負うだけではなく、出生時に母を亡くした子どもにも負の面での重大な影響を与える。『源氏物語』における産死は、それ以前の作品とは産死に対する観念が変化しており、産死は母と子が背負う罪として描かれるのである。

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