『源氏物語』における産死 : 母と子の背負う罪
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- ゲンジ モノガタリ ニ オケル サンシ ハハ ト コ ノ セオウ ツミ
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『源氏物語』における産死とは、出産が原因で産婦が死に至ることである。具体的には紫の上の母、葵の上、八の宮の北の方の死が産死である。産死は仏教的・神道的な複数の罪を抱える為に罪深い。また、産死は産婦が罪を背負うだけではなく、出生時に母を亡くした子どもにも負の面での重大な影響を与える。『源氏物語』における産死は、それ以前の作品とは産死に対する観念が変化しており、産死は母と子が背負う罪として描かれるのである。
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- 名古屋大学国語国文学
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名古屋大学国語国文学 103 17-31, 2010-11-10
名古屋大学国語国文学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390014868193656576
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- NII Article ID
- 40017391847
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- NII Book ID
- AN00180453
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- HANDLE
- 2237/0002006301
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- NDL BIB ID
- 10904007
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- ISSN
- 04694767
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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- Abstract License Flag
- Allowed