看護場面において患者が知覚する看護師の優しさ

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タイトル別名
  • カンゴ バメン ニ オイテ カンジャ ガ チカク スル カンゴシ ノ ヤサシサ

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説明

本研究は,看護場面において患者が知覚する看護師の優しさを,明らかにしていくことを目的としている。今回,入院患者4名に対して,ある看護場面を想定して看護師を優しいと感じた時はどんなときであるかを,半構成的インタビューを用い質的に分析を行った。その結果,【優しい関わり合いへの期待】【傾聴的態度】【共感的態度】【個人を尊重した関わり】【理解ができる説明】【調整を図る】【水準の高いケアの提供】【専門家としての信頼】【気持ちの良い接遇】という,9個のカテゴリーが得られた。この9個のカテゴリーを検討していった結果,患者が知覚する看護師の優しさの基本となっている行為は,人と人との関わりに依拠するものであり,人間関係が基本となっており,患者は言語的・非言語的コミュニケーションによって,言わんとしている内容に対して的確に判断して,対応してくれることを期待しており,患者はそれを優しさであると受けとめていた。さらに,看護師の専門的な知識・技術に対するニーズへの期待も,優しさに深く影響を与えていた。

収録刊行物

  • 看護学統合研究

    看護学統合研究 14 (1), 13-45, 2012-09-25

    広島文化学園大学看護学部

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